旧中山道の古い街並みが残る南木曽町の妻籠宿で23日、地元住民らが江戸時代の装束を着て歩く「文化文政風俗絵巻之行列」があった。48回目。木曽馬に乗った花嫁姿の女性も登場し、約1万人のカメラマンや観光客らでにぎわった。
行列は、武士や虚無僧、農民などの姿で約160人が宿場を練り歩いた。盛んにカメラのシャッターを切っていた三重県鈴鹿市の主婦、清水博子さん(83)は過去に数回訪れたことがあるといい、「以前にも増して盛大になっている」と話した。
今年の花嫁役は、地元出身のパティシエ(菓子職人)、今田有紀さん(26)=名古屋市。幼いころから農民役などで参加し、花嫁役に憧れていたという。「緊張したけれど、だんだんと気分が良くなり楽しめた」と笑顔を見せた。