きっかわが新たに開発したサケの商品=村上市大町

きっかわが新たに開発したサケの商品=村上市大町

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村上のサケ文化に新風 顧客獲得へブランド設立 加工販売きっかわ スープ、マリネ、ドレッシング...

新潟日報(2015年11月27日)

 サケの加工食品製造販売会社「きっかわ」(村上市大町)が新ブランド「Madam Kikkawa(マダム キッカワ)」を立ち上げ、サケを使ったスープなど洋風のサケ料理3品と、しょうゆドレッシングなど2品の計5品を開発した。城下町村上の伝統的な食文化に新風を吹き込もうと意気込んでいる。

 きっかわは「1匹のサケを捨てることなく使い切る」というコンセプトの下、塩引き鮭(ざけ)や焼き漬けなど伝統的な食品を製造してきた。しかし最近では顧客の高齢化が大きな経営課題になっていて、新ブランドの開発が迫られていた。ターゲットは40~60代の女性。新規顧客の獲得を目指し、吉川美貴専務(49)を中心に企画した。

 新ブランドのうち、サケを4時間かけて煮込んだ濃厚な味が特徴の「鮭のクリームスープ」や「スモークサーモンのスープ」は夫の吉川真嗣社長が作る家庭の味を参考にした。既に販売していた「鮭の生ハム」をマリネ仕立てにした商品も考案した。

 きっかわは、かつて醸造業を営んでいたこともあり、麹(こうじ)を使った生クリーム風味の飲料やしょうゆを使ったドレッシングも今回開発した。

 ブランドカラーはサーモンピンクを選び「サケ」を前面に押し出した。商品のパッケージはシンプルで上品なデザインを追求し、吉川専務がデザイナーと何度もやりとりして完成した。

 今後も商品開発をしてラインアップを増やす予定だ。吉川専務は「女性客だけではなく、妻や娘へのお土産に買っていく男性も多い。新しい村上のサケ文化を味わってほしい」と話した。

 問い合わせは同社、0254(53)2213。

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