重さ1〜5キロの米俵を担いだり、背負ったりして走る「飯島町米俵マラソン」が29日、町内であった。何も担がない一般部門も含め、県内外から計約700人が参加。雪化粧した中央、南の両アルプスの山並みを眺めつつ、5キロや10キロなどのコースを駆けた。
仮装した参加者もおり、サンタクロース、忍者、ラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会で活躍した日本代表の五郎丸歩選手風など、さまざま。飛脚の格好をした愛知県愛西市の公務員百合草五男さん(56)は「米俵を担いで走る趣旨が面白い。両アルプスを見られていいですね」。わらや砂を詰めた米俵は持ち帰ることができ、完走者には担いだ重さ分の地元産米が贈られた。
大会は、稲作を守りコメ文化を残そうと有志の実行委員会が主催し3回目。委員長の橋場裕二さん(41)=飯島町=は開会式で「農家の汗の重みを実感しながら米俵を担いでほしい」とあいさつした。