標高約1400メートルの白樺湖。ボート乗り場の桟橋の先にワカサギ釣り用のドーム船を浮かべる=2日、茅野市

標高約1400メートルの白樺湖。ボート乗り場の桟橋の先にワカサギ釣り用のドーム船を浮かべる=2日、茅野市

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白樺湖、ワカサギ釣り復活 12月中旬12季ぶりに

信濃毎日新聞(2015年12月3日)

 茅野市と北佐久郡立科町境の白樺湖で12月中旬、12季ぶりにワカサギ釣りが復活する。地元の池の平土地改良区から湖面での営業を委託されている白樺湖観光センターが2日、明らかにした。ワカサギが減って2003〜04年のシーズンを最後に中断していたが、同改良区が卵を放流したことで個体数が回復した。観光関係者は「冬の風物詩復活を観光客の増加につなげたい」と意気込んでいる。

 白樺湖ではかつて、湖面の氷に穴を開けて釣り糸を垂らす穴釣りがメーンだったが、温暖化で氷が薄い場所もあることから禁止する。代わりに、湖の南側にあるボート桟橋につなげたドーム船で釣ってもらう計画だ。

 白樺湖のワカサギ釣りは昭和50年代に最盛期を迎えたが、2000年ごろから不漁が続いて03〜04年シーズンで中断した。同改良区はその後、諏訪湖産の卵の放流を継続。14年は2千万粒を湖に入れた。観光センターから釣り場の管理を任されている白樺湖フィッシングセンターも12年以降、県外産の卵を毎年4千万粒放流しているという。

 観光センターは今年10月から魚群探知機や試し釣りで個体数が回復したことを確認。多い日で6〜10センチのワカサギが1・4キロ釣れたという。こうした結果を踏まえ、同改良区の了解を得て再開に踏み切ることにした。

 ドーム船は定員40人。料金は、餌やレンタル釣り具のセットで2時間3500円。今月15日ごろから来年3月末までの営業を予定している。観光センターの両角良久社長(57)は「スキー中心の冬場の観光に、復活したワカサギ釣りを加えたい」と話している。問い合わせは白樺湖観光センター(電話0266・68・2255)へ。

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