投資ファンドの設立を発表し、日本政策投資銀行の幹部(右)と握手する星野リゾートの星野代表=2日、東京都中央区

投資ファンドの設立を発表し、日本政策投資銀行の幹部(右)と握手する星野リゾートの星野代表=2日、東京都中央区

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ホテル旅館支援、新ファンドで 星野リゾート、政投銀と設立

信濃毎日新聞(2015年12月3日)

 星野リゾート(北佐久郡軽井沢町)は2日、日本政策投資銀行(東京)と共同で総額20億円の投資ファンドを設立し、経営難にあるホテルや旅館の支援に乗り出すと発表した。施設更新などに必要な資金を供給するほか、星野リゾートは人材教育や販売力強化など運営面でも支援。全国で温泉旅館やホテルの再生事業を手掛ける同社は、ファンドを通じて自社事業との相乗効果が期待でき、グループの拡大も視野に入れる。

 ファンドの名称は「ホテル旅館リニューアルファンド」で、星野リゾートと政投銀が2日までに、折半出資でファンド運営会社のH&Dパートナーズ(東京)を設立した。現在、立地などの条件から支援先を選定中で、年内には運用を開始する。政投銀担当者によると、1件当たり数億円規模の出資・融資を想定しているという。

 星野リゾートは現在、滞在型高級リゾートの「星のや」、温泉旅館の「界(かい)」、女性や家族向けの「リゾナーレ」など国内外で計35の宿泊施設を展開。松本市浅間温泉の「界松本」や大町市大町温泉郷の「界アルプス」など、集客が伸び悩む旅館やホテルの運営を引き継いで自社ブランドに転換した施設も多い。

 星野リゾートは、手掛けてきた再生事業の経験をファンドの運営に生かし、予約システムの見直しや従業員教育、施設リフォームの助言などを通じて支援先の集客力強化に当たる。未進出地域での市場調査や集客ノウハウの獲得、宿泊施設の再生事業者としての知名度向上といったメリットを見込んでいる。

 支援先の要望などに応じて星野リゾートのブランドに転換することも計画しており、星野佳路(よしはる)代表は「顧客に満足してもらい、収益が上がるのであればブランドを提供することも考えたい」としている。政投銀はファンド運営を通じ、地域経済の重要な担い手となる観光産業の支援を目指す。

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