平谷村で、村内の遊休農地で栽培したコメを使った甘酒の販売が始まった。昨年に続き、2年目。昨年は日本酒の製造を目指し、村地域おこし協力隊や村職員らでコメ作りに取り組んだが、収穫量が少なかったため甘酒を製造した。今年はコメの収量が昨年の3倍以上で質も良く、念願の日本酒販売も予定している。
甘酒は昨年同様に糖類や食塩、アルコールを使っていない。昨年度は約2100本製造し、購入者からは「甘くておいしい」などと好評だった。本年度は約2200本製造し、国道153号沿いの道の駅「信州平谷」などで1本800円(税込)で販売。昨年より雑穀などの混じりが少なく、より白くなったという。村の担当者は「平谷の味を家庭で楽しんだり、贈り物で活用してほしい」と話す。
日本酒は今冬中の販売を予定。平谷産のコメで甘酒と日本酒を製造する「宮島酒店」(伊那市)の宮島敏社長(53)は「コメは昨年より実りが大きく、仕上がりは良かった。日本酒は順調に発酵している」と話している。