「日本の棚田百選」に選ばれている上田市殿城の「稲倉棚田」で5日夕、約1500個の発光ダイオード(LED)を使ったイルミネーションの点灯式があった。冬季の棚田を観光資源として活用しようと、地元住民らでつくる稲倉棚田保全委員会が初めて企画した。日暮れの棚田が幻想的な風景になり、訪れた人たちが写真に収めたり、静かに眺めたりした。
太陽光発電パネルが付き、自動的な光の強弱で遠くから炎が揺らいでいるように見えるLEDを田んぼのあぜに設置。一部は同市豊殿小学校5年生の児童約20人と長野大(上田市)の学生5人らがこの日午前に作業した。「稲倉棚田冬に輝く星の里」と題するイルミネーションは、市わがまち魅力アップ応援事業の補助金を活用した。
保全委員会の金沢正明委員長(71)=上田市殿城=は「イルミネーションを通して、稲倉の棚田を多くの人に知ってほしい」と話していた。
イルミネーションは来年2月末まで、日没から4時間ほど点灯する。