神楽殿(左奥)に掛ける大注連縄を新調する奉献会の会員たち=6日、下諏訪町の諏訪大社下社秋宮

神楽殿(左奥)に掛ける大注連縄を新調する奉献会の会員たち=6日、下諏訪町の諏訪大社下社秋宮

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下社秋宮の神楽殿、大しめ縄新調 御柱祭に向け氏子ら「気持ち新た」

信濃毎日新聞(2015年12月7日)

 諏訪郡下諏訪町の諏訪大社下社秋宮で6日、神楽殿の「大注連縄(おおしめなわ)」を新調する作業があった。下社のしめ縄の新調は御柱祭の前年のみ行う。新たな装いで御柱年を迎えることができるよう、下社の氏子でつくる「諏訪大社大注連縄奉献会」の約50人が、早朝から日没まで懸命に作業した。

 新しく作ったしめ縄は長さ7・5メートル、直径が最大で1・4メートルほど。重さは、前回までは約1トンだったが、重要文化財の神楽殿への負担を軽くするため、約800キロに減量した。11月初めから、延べ約250人が作業に当たり、約2500本のわら束で作った。

 この日は、クレーン車などを使って直径約70センチの大きな綱2本をより合わせた。氏子らは「せーの」などの掛け声に合わせ、綱を曲げたり、転がしたり。縄の下部には、長さ1メートル強の円すい形の房3本を取り付けた。夕闇が迫るころ、神楽殿への飾り付けが完了した。奉献会副会長の阪本正人さん(66)=下諏訪町=は「これで新たな気持ちで御柱祭を迎えられる」と喜んでいた。

 この日は、上社の本宮と前宮でも諏訪大社上社注連縄奉献会がしめ縄を作り、鳥居などに取り付けた。下社春宮の大注連縄は13日に掛け替える。

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