本格運用が始まった王滝村の防災アプリケーションの画面

本格運用が始まった王滝村の防災アプリケーションの画面

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登山者へ火山情報迅速に 王滝村が防災アプリ本格運用

信濃毎日新聞(2015年12月11日)

 王滝村は、村内を訪れるスキー客や登山者らが火山情報などをスマートフォンで速やかに得られる防災アプリケーションの本格運用を始めた。昨年9月の御嶽山の噴火災害を踏まえ、村内を安全に楽しめる観光地にする狙いで開発した。11日に予定する村内のスキー場「おんたけ2240」の営業開始に間に合わせた。

 アプリは「おんたけ王滝」。1日ごとの火山性地震数や噴煙の高さなど、御嶽山に関する気象庁の最新情報が見られるほか、村の防災・観光情報も届く。スキー客がけがをした場合、アプリを操作して村や木曽消防署、木曽署に救助を求めることができる。

 衛星利用測位システム(GPS)の機能を利用し、村役場のパソコンでアプリ利用者がどこにいるのかも分かる。利用者がスマホのカメラを風景にかざすと山の名前が表示されるほか、近くの避難施設までの距離や方向、かかる時間などが表示され避難しやすくする。スキー場付近や登山口の田の原などに設置するカメラの映像も見られる。

 村はスキー場の安全対策として2月末に試験版を導入した。より使いやすくし、最新の火山情報も入手できるように改善した。開発費は国や県の補助も含め約2千万円。現在は米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」の端末で使用でき、米アップルのiPhone(アイフォーン)版は承認され次第、利用できるようになるという。

 村担当者は「アプリを利用してもらい、安心して村を楽しんでほしい」としている。

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