長野市の善光寺大勧進で11日、二年参りや初詣の授与品に魂を入れる「開眼(かいげん)法要」が営まれた。縁起物のだるまの目に梵字(ぼんじ)を書き入れる作業もあり、瀧口宥誠(ゆうじょう)副住職(82)ら僧侶6人が筆を走らせた。
大勧進は今月初めから、6種類の大きさのだるま約5千点で作業しており、この日が最終日。僧侶は、厄よけの御利益がある不動明王を表す梵字を左目に書き、約50点を完成させた。
法要では、破魔矢や熊手、来年のえとの「申(さる)」をかたどった置物など10種類ほどの縁起物を並べ、僧侶が読経した。瀧口副住職が最後に仏具を持ち、完成しただるまを清めて回った。瀧口副住職は「いろいろな災いをよけて福を呼ぶという願いを込め、だるまに字を書き入れた」と話していた。