諏訪市役所ロビーに運び込まれた元綱=14日

諏訪市役所ロビーに運び込まれた元綱=14日

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息を合わせて御柱「綱打ち」 上諏訪地区、諏訪市役所などに安置

信濃毎日新聞(2015年12月15日)

 来春の諏訪大社御柱祭を前に、諏訪市上諏訪地区の氏子でつくる奉賛会は12、13日、同市の旧東洋バルヴ諏訪工場跡地で、御柱に取り付ける元綱など26本の綱を作る「綱打ち」をした。氏子ら約500人が参加。威勢のいい掛け声とともに綱をより、最大で直径約30センチ、長さ約35メートルの大綱へと仕上げた。綱は14日にかけて市役所などに安置。本番に向け雰囲気を盛り上げる。

 上諏訪地区は16本の御柱のうち、下社の「秋宮二」の山出しと里曳(び)き、「秋宮一」の里曳きを担当。綱打ちは奉賛会役員の氏子らが12日から準備を進め、13日は一般の氏子も参加した。法被姿の氏子はトラックの荷台に取り付けた「車輪」と呼ばれる金属製の道具で縄を回し、太くした。

 13日には玉縄(細い縄)78本をより合わせた綱3本をさらに1本にまとめ、「秋宮一」の里曳きで使う最も太い元綱を打った。綱の周囲に集まった氏子は「よいさ、よいさ」と木やり唄(うた)の声に合わせ、懸命に力を込めた。

 綱は本番まで地区内の旅館や企業などに安置する。13日に元綱のうち「男綱」を酒造会社・宮坂醸造の直営店「セラ真澄」に搬入。綱の前で木やり唄を響かせた。14日には対になる「女綱」を市役所ロビーに運び込み、とぐろを巻くように納めた。

 奉賛会の清野善行会長(68)は「立派に綱打ちができた。今後も氏子全員で楽しみながら奉仕していく」と話していた。

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