福光疎開時代の志功が独自の描法で描いた大作「松柏図」=福光美術館

福光疎開時代の志功が独自の描法で描いた大作「松柏図」=福光美術館

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棟方志功の大作倭画(やまとが)登場 福光美術館

北日本新聞(2015年12月19日)

 南砺市福光美術館(片岸昭二館長)は、福光ゆかりの世界的な板画(はんが)家・棟方志功と華麗な花鳥画で知られる福光出身の日本画家・石崎光瑤(こうよう)の常設展示室を展示替えした。志功コーナーは倭画(やまとが)の大作「松柏(しょうはく)図」を新たに展示。光瑤のコーナーでは若いころの花鳥図を初公開した。志功・光瑤の常設展示室は9月にオープンし、作品入れ替えは初めて。

 新たに展示された志功作品は16点。1946年作の六曲一双屏風(びょうぶ)「松柏図」は福光疎開中の志功が大岩山日石寺(上市町)で見た不動明王の霊感に打たれて描いた。福光時代に確立した「躅飛(ちょくひ)飛沫(ひまつ)隈暈(わいうん)描法」の代表作で墨や絵の具をたっぷりと含ませた筆が生み出す飛沫(ひまつ)やにじみが作品に強い生命力を与えている。

 ベートーベン作曲の「運命」をイメージした51年作の板画「運命頌(しょう)」は、哲学者ニーチェの詩を彫り込み、独自の世界観を感じさせる。

 光瑤の作品は9点を入れ替えた。市民から寄贈された六曲一双屏風「四季花鳥図」は初公開。10代後半のころ、手本を基に描いた作品とみられるが、品のある画力で後年の活躍を予想させる。金地に優雅なマナヅルの群れを描いた「鶴図」(12年作、六曲一双屏風)も目を引く。

 同美術館は志功作品約260点、光瑤作品約660点を収蔵し、常設展示室は今後、年4回展示替えをしていく。次回は来年4月上旬の予定。

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