葛飾北斎や歌川広重の作品が並ぶ企画展会場

葛飾北斎や歌川広重の作品が並ぶ企画展会場

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北斎と広重の「富士」見比べ 小布施・北斎館で企画展

信濃毎日新聞(2015年12月19日)

 上高井郡小布施町の北斎館は18日、企画展「北斎と冨嶽―北斎の冨嶽三十六景と広重の冨士三十六景」を同館で始めた。浮世絵師葛飾北斎(1760〜1849年)の「冨嶽三十六景」全46図や、歌川広重(1797〜1858年)の「冨士三十六景」全36図などを前後期にわたり展示。構図や色彩の異なる富士山の作品を見比べることができる。信濃毎日新聞社が共催する。

 前期は北斎の肉筆画などを含め計約100点。並ぶ北斎の「信州諏訪湖」と広重の「信濃諏訪湖」は、ともに諏訪湖周辺から富士山を描き、画風の違いがよく分かる。北斎は社や船を手前に、雪をかぶった富士山を遠景に描く。広重は青い湖や緑の山並みの中に富士山を表現。池田憲治学芸員(42)は「北斎は特徴的な構図が魅力で、広重は詩情豊か。それぞれに良さがある」と話す。

 ほかにも、仙〓義梵(せんがいぎぼん)ら江戸期の絵師が富士山を題材にした作品も紹介。司馬江漢の油絵もある。前期は来年2月2日まで。後期は2月5日〜3月29日。大人千円、高校生700円、中学生以下無料。12月31日は休館。

(〓は、ガンダレに圭)

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