最上部を色鮮やかな唐獅子でかたどった福野夜高行燈

最上部を色鮮やかな唐獅子でかたどった福野夜高行燈

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シンボルの夜高行燈を新調 福野文化創造センターで展示

北日本新聞(2015年12月23日)

 南砺市福野文化創造センターで、地元文化のシンボルとして展示されたきた福野夜高行燈(あんどん)が22日、19年ぶりに更新され、唐獅子やボタンの花をかたどった極彩色の姿がお目見えした。

 福野夜高祭を彩る夜高行燈は、1991年3月の同センターオープン以来、通路に設置され、祭りの由来を紹介する木製看板とともに、福野の伝統文化をアピールしてきた。96年に更新した際には、阪神大震災被災地の神戸市で引き回され、市民を元気づけた。

 その行燈がそのまま設置されてから19年たち、色がだいぶ薄くなってきたため、市が福野夜高祭連絡協議会(山辺美嗣会長)に依頼し、更新することにした。製作は、過去2回と同様、祭りを受け継ぐ7町のうち横町夜高保存会(川原一博会長)が担当した。

 竹の骨組みに、厚めの五箇山和紙を貼り、ろうで下絵を描く「ろう引き」をした後、赤や青、黄色で彩った。最上部には唐獅子とボタンの花を、前後には、扇と松竹梅で周囲を飾った酒だる、横町のシンボル「鼓太鼓」の飾り物を配置した。高さ約8メートルで、祭りに登場する大行燈より1・5メートルほど大きい。内部に電球約230個を設置し、ライトアップできる。製作費は179万円。

 同保存会メンバーら十数人が2カ月がかりで作り、22日に同センターで組み立てた。

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