福井市渕2丁目の出雲大社福井分院で23日、年末恒例のジャンボしめ縄の付け替えが行われた。青々としたしめ縄が本殿正面を飾り、迎春ムードを漂わせている。
島根県の出雲大社のしめ縄を手掛ける「飯南町注連( しめ )縄企業組合」が、直径60センチのわら縄を2本より合わせ、1カ月かけて作った。最も太い部分で1・2メートルあり、長さは5・2メートル、重さは約900キロ。
白い法被姿の同組合員と福井分院の氏子ら約20人は、おはらいを受けた後、作業を開始。「そーれ」「よいしょ」のかけ声とともに、しめ縄を2本のロープで引き上げ、高さ4メートルのはりに取り付けた。
同分院の神主、森永博紀さん(32)は「しめ縄をくぐって新たな気持ちで新年を迎えてほしい」と話していた。同分院は正月三が日で約8万5千人の初詣客を見込んでいる。元日はおしるこを振る舞うほか、先着800人に開運お守りを配る。