今町地区の歴史を紹介するジオラマを眺める地元関係者=見附市今町1

今町地区の歴史を紹介するジオラマを眺める地元関係者=見附市今町1

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歴史巡りジオラマで 見附・今町地区 道の駅にお目見え 戊辰戦争の史跡、川湊を再現

新潟日報(2015年12月24日)

 見附市今町地区の歴史を紹介するジオラマが道の駅パティオにいがた(今町1)に設置された。かつて刈谷田川の舟運で栄えた川湊の町並みや、戊辰戦争にまつわる史跡などを立体模型で示した。市は、観光客らに町歩きの起点としてジオラマを活用してもらいたい考えだ。

 見附の観光振興と市街地活性化の一環として市が設置した。地域コミュニティーや町歩きガイドの住民を交え、6月から展示内容を検討し、先週お目見えした。縦横156センチ、高さ66センチ。千分の1の縮尺で、町並みを再現した。事業費は国の交付金400万円を活用した。

 紹介する場所は24カ所。明治新政府軍の仮本陣が置かれた「永閑寺」や船着き場跡地「心太屋川戸(てんやかわど)」のほか、激戦となった安田口・源助坂の戦などの古戦場、新政府軍の援軍の進路も盛り込んだ。

 ボタンを押すと位置を示す電球が点灯する。大きく蛇行する幕末期の旧刈谷田川を現在の河川に重ね合わせ、川と共に発展してきた地域の歴史を伝える。

 今町地区では、歴史や名所を学ぶ「今町学」の取り組みが広がる。住民が町歩きガイドのグループを6月に結成し、活動を始めた。市はさらに、観光名所17カ所に案内看板を来年1月末に設置する。看板の案内文はガイドたちが書いた。

 今町まちなかコミュニティの高橋幸雄事務局長は「ジオラマを見た後で、看板を巡って町中に人を呼び込み、にぎわいづくりにつなげたい」と期待した。

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