丸岡城天守の国宝化に向けた学術調査を行う調査研究委員会の第1回会議=17日、坂井市の高椋コミュニティセンター

丸岡城天守の国宝化に向けた学術調査を行う調査研究委員会の第1回会議=17日、坂井市の高椋コミュニティセンター

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丸岡城天守 国宝化へ学術調査始動 坂井市研究委

福井新聞(2015年11月18日)

 丸岡城天守の国宝化を目指す福井県坂井市は17日、丸岡城調査研究委員会を立ち上げ、専門家による学術調査をスタートさせた。国宝化に大きな鍵を握る天守建造年代の特定に向け、建材の科学分析などを進め、2018年度中に調査報告書をまとめる計画だ。

 丸岡城天守は、戦国時代や江戸時代に造られ現存している12天守の一つ。1576(天正4)年、柴田勝家のおい勝豊が丸岡城を築城したとの記録が残るが、天守の建造年には確証がない。

 調査研究委は建築史、建築構造、史料、考古学、美術工芸の専門家ら11人で構成。この日、同市の高椋コミュニティセンターで開かれた第1回会議には委員6人のほか、事務局の坂井市教委、オブザーバーとして県職員も出席した。

 会議では会長に吉田純一・福井工大教授を選出。今後行うべき調査の具体的な内容やスケジュールについて話し合った。天守が建てられた時期の特定が国宝化に向けた重要な鍵となるため、委員からも「信長時代の建物なら非常に貴重。年代を正確に押さえることで、評価が大きく変わる」「建造年を推定していく場合は、(1596~1615年の慶長年間以前に建てられたとされる)5天守との比較調査も必要」との意見が出た。また掘っ立て柱や石瓦など、丸岡城天守の特殊な建築構造の調査も必要との指摘があった。

 吉田会長は「報告書では何年に建てられたまでは難しくても、年代はある程度はっきりさせなければいけない。慶長年間より前と分かれば価値は十分高い」と話していた。

 次回会議は来年3月中に開催する。丸岡城天守に使われていた木材の放射性炭素年代測定や建材の年輪年代調査、1940年代前半の解体修理工事を撮影した写真に関する報告が予定されている。

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