北陸新幹線金沢―敦賀の開業に向け、着々と工事が進む九頭竜川橋=福井市上野本町

北陸新幹線金沢―敦賀の開業に向け、着々と工事が進む九頭竜川橋=福井市上野本町

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新幹線九頭竜川橋など工事本格化 2016年度政府予算案

福井新聞(2015年12月25日)

 2016年度政府予算案で、北陸新幹線金沢―敦賀の地元負担などを含めた総事業費は、本年度比4倍超の900億円を計上した。23年春ごろの開業に向け、用地買収を終えた箇所から高架橋建設などの工事を加速させるためで、北海道、九州を含めた3線全体の総事業費の半分近くを占める。与党がルートの絞り込みを進める敦賀以西の調査費には、本年度の2億円から大幅増の8億4500万円を盛り込んだ。

 総事業費は、本年度の1600億円から28%増の2050億円。このうち国費は本年度と同額の755億円で、残りは沿線自治体の負担や、JRが国に支払う新幹線の施設使用料(貸付料)を財源とする。

 今年1月の政府与党合意で開業3年前倒しが決まった金沢―敦賀には、本年度当初予算の220億円から680億円増の900億円を計上。福井県南越前町と敦賀市をつなぐ新北陸トンネル(全長約20キロ)、県道と一体的に整備する福井市の九頭竜川橋(同414メートル)などの建設費に充てる。国土交通省は「長大橋梁や長大トンネル工事の本格化を見込み、大幅に増額した」としている。

 一方、敦賀以西ルートの調査などに充てる「設計施工法調査」の予算は、国交省が概算要求していた8億4500万円が満額配分された。与党検討委は来年5月中にルートを絞り込む考えで、国交省はルート決定の判断材料となるデータ収集を進める。調査対象は▽若狭(小浜)▽湖西▽米原―の3ルートで、各ルートの総事業費や収支採算性を試算するための概略設計に着手する。

 このほか、3月に開業した長野―金沢は騒音対策などの残工事に100億円。北海道は、31年春ごろ開業予定の新函館北斗―札幌に70%増の340億円を計上。来年3月に開業する新青森―新函館北斗は、工事のピークが過ぎたため84%減の80億円となった。

 22年春ごろの開業を目指す九州新幹線長崎ルートの武雄温泉―長崎は、28%増の500億円。ただ、フリーゲージトレイン(軌間可変電車)の開発難航で、本格開業のスケジュールは遅れる見通し。建設費とは別に、フリーゲージトレインの技術開発費として11億円を盛り込んだ。北陸新幹線への導入に向けた、雪対策に関する技術開発も継続する。

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