座光寺為真が使用したと伝わる甲冑

座光寺為真が使用したと伝わる甲冑

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伊那谷の武将にも注目を 長野の企画展で甲冑展示

信濃毎日新聞(2015年12月26日)

 真田氏だけでなく、伊那谷の武将にも注目を―。来年1月に始まるNHK大河ドラマ「真田丸」の放送に合わせて真田宝物館(長野市)が開く特別企画展「戦国の絆」で、高森町下市田の町歴史民俗資料館「時の駅」が所蔵する甲冑(かっちゅう)が展示される。

 甲冑は、江戸時代に高森町山吹一帯を治めていた旗本、座光寺氏初代当主の為真(ためざね)が使用したとされ、町指定文化財。為真は1615(元和元)年の大坂夏の陣で徳川方として出陣し、大阪の枚方(ひらかた)を守った。かぶとに付けられた鹿の角が目を引き、人が甲冑を着れば、高さ2メートル近くなる。

 白髭神社(山吹)の社宝で、県神社庁飯伊支部編集の「伊那の御祭神」によると、夏の陣前、為真は同神社で戦勝を祈願。徳川方の勝利以降、日清、日露戦争、第2次世界大戦に至るまで多くの出征兵や家族が訪れたという。

 伊那谷では他に、現在の飯田市や飯島町をそれぞれ拠点とした堀氏や飯島氏の古文書などが真田宝物館に集められている。同資料館の松上清志館長(65)は「伊那谷の武将の息吹を感じられる。これを機に真田以外の武将にも注目してほしい」と話している。

 真田宝物館の特別企画展は通年で開き、4部構成。座光寺氏の甲冑などは、1月17日〜4月4日の「信濃武士の関ケ原、大坂の陣」で展示される予定だ。

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