泰阜村産のユズを使ったワインを開発した中島さん

泰阜村産のユズを使ったワインを開発した中島さん

長野県 伊那路

泰阜発ユズのワイン 女性6人の会社、長年の企画実現

信濃毎日新聞(2015年12月26日)

 泰阜村の女性6人でつくる菓子製造販売会社「ゆず姫」が、村産のユズとリンゴを使ったワイン「ゆずのしずく」を開発し、来年1月下旬に売り出す。2008年に販売を始めたユズを使った「柚子(ゆず)チョコレート」が「ワインに合いそう」と評判で、ユズのワインを作ろうと長年企画を温めてきた。ユズを通じて村の魅力を広くPRしたい考えだ。

 「ゆず姫」の代表中島スギ子さん(75)によると、村にはユズの栽培農家が多いが、高齢化で柚餅子(ゆべし)にする人が減り、収穫時になっても実が残ったままの木が目立った。実を有効に使おうと始めたのがチョコレートだった。

 柚子チョコを開発後にワインづくりも計画したが、大手酒造会社では千本以上などの大量生産が条件。今年に入り、伊那市で村田純さん(54)夫妻が営む「伊那ワイン工房」を知人に紹介され、ユズ150個を使って100本余りの量でワインを作った。

 ワインは辛口をイメージして作り、「ユズの風味が良い」と中島さん。アルコール度数は8度、500ミリリットルで1380円(税別)。飯田市の南信州・飯田産業センターや飯田駅前の土産物店「多月堂」で販売する。

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