諏訪大社御柱祭が行われる新年を控え、諏訪市のJR上諏訪駅に26日、御柱曳行(えいこう)で使う曳(ひ)き綱が飾られた。同市上諏訪地区の氏子でつくる奉賛会が作業をした。諏訪地方の玄関口となる上諏訪駅も、いよいよ御柱祭を迎える準備が整った。
綱は、下社里曳(び)きで「秋宮一」の御柱曳行に使う「二番女綱」で、長さ約20メートル。奉賛会が今月12、13日、同市の旧東洋バルヴ諏訪工場跡地で打った。下社里曳きが始まる5月の大型連休明けまで駅構内に安置する予定。
改札前に集まった奉賛会山造り委員会の氏子ら約20人は、駅の利用客に見守られながら、声を掛け合い、とぐろを巻いた形に整えた。作業を指示した山本泰(ひろし)副委員長(55)は「駅は諏訪を訪れる人を出迎える『顔』。立派な物ができて良かった」と納得した表情を浮かべた。
25日までクリスマスツリーが飾られていた改札前は、雰囲気が一変した。作業を見守った上諏訪駅の松沢祐(たすく)助役(57)は「立派な物を飾っていただいた。これからは御柱祭一色」と笑顔だった。