正月の初売りが1日、福井県内のショッピングセンターと百貨店で始まり、福袋やセール品を求める家族連れでにぎわった。好天に恵まれ、大雪だった昨年より客足は好調。多くの買い物客が「家計は厳しめ」と口をそろえ、日用品や食料品が特に人気を集めた。
福井市のベルは午前10時の開店と同時に、昨年比2、3割増しという2千人超の行列が店内に流れ込んだ。福袋売り場のうちカップラーメンなどを詰めた保存食セットが最も混雑し、2種計230個が10分ほどで完売した。
家族で来店した赤澤秀樹さん(41)=同市=はこのセットに加え、「消費増税も控えるし、損をしない商品を」と菓子の福袋を選んだ。
子ども向け衣料品のテナントでは、3点以上を買うと半額になる「中身を選べる福袋」を今年から始めた。担当者は「ネット通販で欲しい物を選べる時代。中身が分からない従来型よりニーズがある」とみる。
同市の西武福井店は300種1万点の福袋を並べた。恒例の超高額福袋では、8カラットのダイヤモンドを2016万円で販売。同市のフェアモール福井は一定額を買うと商品券が当たる抽選会で消費熱を刺激した。