石川県内の神社や寺院は1、2日、初詣の参拝者でにぎわった。雪が降った昨年に比べて参拝者数が増えた寺社が多く、家族連れらがお守りや縁起物などを買い求め、幸運や健康、商売繁盛などを願った。
羽咋市の気多大社は昨年に比べ、1、2日の参拝者数が2割程度増えた。種類を増やして用意した「氣守(きまもり)」が好評で、担当者は「天気が良く、暖かかったことで、能登や金沢など地元の方にたくさん来ていただいた」と話した。気多大社を訪れた観光バスも前年比2割増となったという。
正月三が日の参拝者数を約20万人と見込む白山市の白山比咩神社では、昨年より1千個多い2千個を用意した「福守」が人気を集めた。友人と一緒に参拝した同市森島町の会社員宮崎未希さん(25)は「友達も家族もみんなが幸せな一年になってほしい」と願った。
金沢市の尾山神社では、周辺の百貨店やショッピングセンターの初売りの買い物袋を持った参拝者の姿が目立った。加藤治樹宮司によると、好天に恵まれたことで昨年より参拝者は多かったといい、昨年11月に開所した総ガラス張りの授与所もお守りや破魔矢、絵馬などを買う人で混雑した。