長野市信州新町で見つかった小松姫にゆかりがあるとされる袈裟=長野市松代町の真田宝物館

長野市信州新町で見つかった小松姫にゆかりがあるとされる袈裟=長野市松代町の真田宝物館

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小松姫ゆかりの袈裟か 長野・信州新町の高雲寺で発見

信濃毎日新聞(2016年1月4日)

 松代藩真田家の初代藩主真田信之(1566〜1658年)の正室で、徳川家康の養女だった小松姫(1573〜1620年)ゆかりとみられる袈裟(けさ)が3日までに、長野市信州新町の高雲寺で見つかった。同寺に残る明治期の文書に記載があるが、長く所在が分からなかった。松代藩の史料を多く所蔵する真田宝物館(長野市松代町)は「地元で伝承されてきた貴重な袈裟」と説明。今年のNHK大河ドラマ「真田丸」の放送に合わせた企画展で、3〜4月に公開する。

 袈裟は赤色の絹地で、花などの刺しゅうが全面に施された華やかな柄。茶色に変色しているが、破れなどの損傷は少ない。複数の古文書の記述と整合するほか、あまり写実的ではない柄が小松姫が生きた時代の傾向に符合するとの見方もあり、同館は小松姫との関係をさらに調べるとしている。

 同館によると、高雲寺に残る1895(明治28)年の「古寺取調帳」に寺の宝物一覧があり、「赤地錦九條袈裟」の記載がある。「徳川家康公戦地御用ノ保呂(よろいの背にかける袋状の布)御養女真田家へ入輿(こし入れ)萬年様ト称為菩提(ぼだい)高雲寺へ寄附相成候由」と説明している。

 小松姫は、信之が1622年に上田から松代に移封(国替え)される前に死亡したが、菩提寺は同市松代町の大英寺。同寺の江戸期の和尚が高雲寺に隠居するなど、二つの寺には縁があったとみられ、和尚の隠居時に大英寺が真田氏の家紋「六文銭」を施した幕やちょうちんを持たせた、との記録もある。

 真田宝物館は、小松姫自身が高雲寺に袈裟を寄進したとは考えにくいとする。当時は死者の衣類を幕などに仕立て直して弔う習慣があり、大英寺の和尚が小松姫の菩提を弔うために着物を袈裟にして高雲寺に寄進した可能性があるとみている。

 高雲寺は1979(昭和54)年以来、住職が不在。地域の郷土史研究会長を務める信州新町公民館長の武田武さん(65)と、同寺を管理する信州新町の普光寺副住職が高雲寺の本堂で昨年11月に袈裟を見つけた。武田さんは「高雲寺は住職が不在となって長く、寂しい状態だった。袈裟の発見を機に人々の注目を集め、地域が盛り上がるとうれしい」と話している。

 真田宝物館の企画展「戦国の絆」は1月17日〜12月12日で、袈裟は3月2日〜4月4日に公開する。

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