上田市ゆかりの戦国武将・真田信繁(幸村)の生涯を描くNHK大河ドラマ「真田丸」の放送が10日夜、始まった。同市交流・文化施設「サントミューゼ」では、第1話を観賞するパブリックビューイング(PV)を同市などが実施。来場者には事前に真田氏の甲冑(かっちゅう)「赤備え」にちなみ赤い衣類などを身に着けるよう呼び掛けがあり、約1300人が詰め掛けた大ホールは赤一色に染まった。
PVに先立ち、地元の「信州上田真田陣太鼓保存会」や「信州上田おもてなし武将隊」が演奏や演舞を披露。大型スクリーンに映像が映し出されると、市民らは真剣な表情で見入った。
観賞後には、観客席に交じっていた出演者の高木渉(わたる)さん(信繁の義兄の小山田茂誠(しげまさ)役)がサプライズゲストとして登場。家族で観賞した市内の会社員大久保隆之さん(38)は「県外の親戚や友人にも大河ドラマを通して上田市や真田氏を知ってもらえるとうれしい」と笑顔だった。
この日は、JR上田駅構内でも真田氏をイメージした花の展示やイベントなどがあった。長野市のJR長野駅の改札前広場では、同市や県長野地方事務所がPRイベントを開催。有志でつくる「松代甲冑隊」などが登場し盛り上げた。