尾竹国一らの売薬版画を展示する企画展

尾竹国一らの売薬版画を展示する企画展

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売薬版画の変遷たどる 富山・郷土博物館

北日本新聞(2016年1月14日)

 富山市郷土博物館(富山市本丸)で企画展「富山の浮世絵版元『熊本錦広(きんこう)堂』」が開かれている。江戸時代後期から明治時代にかけて、富山で盛んに作られた「売薬版画」など41点が並ぶ。2月14日まで。

 売薬版画は富山の薬売りが「おまけ」として得意先に配っていたもので「浮世絵版画」とも呼ばれる。歌舞伎役者や名所を題材とし、全国に流通した。

 「熊本錦広堂」は明治期に20軒ほどあった版元の一つ。もともとは古物商で、売薬版画の隆盛とともに事業を拡大し、新潟出身で富山に移り住んだ絵師、尾竹国一(くにかず)の作品を多く扱った。

 企画展では、国一と弟の竹坡(ちくは)、国観(こっかん)が手掛けた作品を展示し、富山で独自に発展した売薬版画の歴史を紹介している。

 開館は午前9時~午後5時。一般210円、小中学生100円。土・日曜、祝日は中学生以下無料。17日と2月14日は午後2時から展示解説会がある。問い合わせは同博物館、電話076(432)7911。

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