改訂されたガイドブック(右)と真田氏ゆかりの史跡などを紹介した付属の地図

改訂されたガイドブック(右)と真田氏ゆかりの史跡などを紹介した付属の地図

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真田ガイド本「疾風六文銭」改訂版 週刊上田新聞社

信濃毎日新聞(2016年1月15日)

 週刊上田新聞社(上田市中央6)は、上田市ゆかりの戦国大名・真田氏のガイドブック「疾風六文銭真田三代と信州上田」の改訂2版を発行した。元上田市立博物館長の寺島隆史さん(64)=東御市=による研究結果や、大阪城天守閣館長の北川央さんの特別寄稿を載せた。

 寺島さんは、関ケ原の合戦(1600年)前の1590年代に真田信繁(幸村)が京都の伏見から上田にいる真田家の家臣に送った書状の記述について研究。書状は現在残っておらず、江戸時代に写された本などを通じて調べた。前山村(現上田市前山)で採れたウルシを伏見に送ってほしい―という内容だ。

 寺島さんは、前山村がウルシの産地だったとされる江戸時代の史料も基に、贈答用として使いたいと考えていたのでは―と推測。この村は、父昌幸が信繁に分け与えた領地だった可能性があるとした。

 北川さんは、大坂の陣(1614、15年)に関して解説。信繁は負け戦を承知で大坂城に入城したなどとされる従来の見方について、史料を踏まえて「最後まで勝利を求めて必死に戦った」とした。

 A5判、140ページ。800円(税抜き)。真田氏ゆかりの史跡などを紹介した地図も付いている。初版は2007年に発刊し、3万冊余を販売した。問い合わせは週刊上田新聞社(電話0268・22・6200)へ。

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