御神木のブナで社殿を組み立てる男性たち

御神木のブナで社殿を組み立てる男性たち

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野沢温泉「道祖神祭り」へ社殿組み立て 15日夜、火祭りの攻防

信濃毎日新聞(2016年1月15日)

 下高井郡野沢温泉村で14日、重要無形民俗文化財「野沢温泉の道祖神祭り」を15日に控え、祭りの中心を担う数えで42歳と25歳の厄年の男性らが火祭りの攻防が行われる社殿を組み立てた。雪が舞う中、早朝から約100人が作業に励んだ。

 社殿の基礎となるのは、同村上ノ平高原から切り出し、祭りの会場まで引いてきた長さ20メートルほどの御神木のブナ。男性たちは「よいしょー」「よーいやさ」などと声をそろえ、俵を巻いたり飾り付けをしていった。15日昼までに完成させる。

 祭りは江戸時代中期に始まったとされ、1993年に重要無形民俗文化財に指定された。15日夜の火祭りの攻防は、数えで42歳の男性が社殿に上り、「道祖神のうた」で会場を盛り上げる。数えで25歳の男性は社殿前に陣取り、たいまつを持って向かってくる村民から社殿を守る。攻防は1時間半ほど続き、双方の手締めの後に社殿に火を放つ。

 数えで42歳の男性でつくる「煌心(こうしん)会」の道祖神委員長、畔上貴祥(たかよし)さん(40)は「自分たちが楽しみ、見てる人が感動する祭りにしたい」と話した。

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