ドラマの衣装やセットを展示している「信州上田真田丸大河ドラマ館」=上田市

ドラマの衣装やセットを展示している「信州上田真田丸大河ドラマ館」=上田市

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お膝元から「真田」発信 上田と松代で17日スタート

信濃毎日新聞(2016年1月16日)

 戦国武将・真田信繁(幸村)が主人公のNHK大河ドラマ「真田丸」の衣装やセットなどを展示する上田市の「信州上田真田丸大河ドラマ館」(上田城跡公園内)と、真田家ゆかりの地をPRする長野市松代地区の催し「体感!!戦国の絆信州松代真田大博覧会2016」で15日、報道関係者ら向けの内覧会があった。全国の歴史ファンが集まることが期待されており、ともに17日から楽しめる。

<上田:大河ドラマ館>

 「信州上田真田丸大河ドラマ館」は、ドラマで実際に使った着物や小道具などが並び、映像と展示を通じて大河ドラマの世界を体感できる。展示は「信繁(幸村)の生きた時代」「上田城と真田家の家族」など大きく4ゾーンに分け、ストーリーを解説する。

 信繁が大坂冬の陣(1614年)で築いたとりで「真田丸」の高さ約6メートルの大型模型や、信繁役の堺雅人さんがドラマで着たのと同じ「赤備え」の甲冑(かっちゅう)も展示。ドラマの展開に合わせ、展示物が追加されるという。

 真田丸で、大河ドラマ館が設置されるのは全国で上田市だけ。施設は旧市民会館(2014年12月閉館)ホールを使い、約650平方メートル。施設整備を手掛けたNHKエンタープライズ(東京)によると、展示面積は過去の大河ドラマ館の中でも最大級という。

 市や民間事業者などでつくる「大河ドラマ『真田丸』上田市推進協議会」が運営。事務局の上田市シティプロモーション推進室は「県内外の多くの方に真田丸の世界を感じてほしい」と話している。

 来年1月15日まで営業する。高校生以上600円、小中学生300円、未就学児無料。17日は午後1時開館で、同日は高校生以上480円、中学生以下無料で入館できる。問い合わせは、入場券販売管理センター(電話0268・21・3710)へ。

<松代:大博覧会>

 長野市松代地区の催しは、江戸時代に松代藩真田家10万石の城下町だったことにちなむ。12月12日までで、伝来の品々を集めた真田宝物館の特別企画展が中心となる。いずれも国史跡の真田邸と文武学校では茶道や弓道などが体験できる。

 真田宝物館は会期を四つに分け、4月4日までのプロローグ「信濃の武士の関ケ原、大坂の陣」では、真田信繁の書状「弁知行宛行状(べんちぎょうあてがいじょう)」(個人所蔵)を初公開する。信繁の幼名は弁で、1585(天正13)年、新たに従った家臣に土地を与え、戦功を励むよう求めている内容だ。

 大坂冬の陣の後に信繁が姉に宛てた手紙や、大坂夏の陣で討ち死にする2カ月前、絶筆とされる上田の親族に宛てた手紙(複製)、信繁を討ち取った武士の子孫に伝わった信繁が用いたとされるなぎなたなどもある。

 17日は午前9時から一般公開。特別企画展の入館料は大人600円、小中学生200円。午前9時〜午後5時(入館は午後4時半)で火曜休館。問い合わせは、真田宝物館(電話026・278・2801)へ。

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