今冬初めて広く氷が張った諏訪湖を見つめる宮坂宮司(右)=21日午前7時前、諏訪市豊田の舟渡橋付近

今冬初めて広く氷が張った諏訪湖を見つめる宮坂宮司(右)=21日午前7時前、諏訪市豊田の舟渡橋付近

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大寒の朝、諏訪湖広範囲に氷 御神渡り「あと2回寒波くれば」

信濃毎日新聞(2016年1月22日)

 1年間で最も寒いとされる「大寒」の21日朝、諏訪の最低気温は今冬最低の氷点下10・6度まで下がり、諏訪湖は広い範囲に氷が張った。全面結氷した湖面が割れて盛り上がる「御神渡(おみわた)り」を認定する八剣神社(諏訪市小和田)の宮坂清宮司(65)は「2月4日の立春までにあと2回寒波がくれば、御神渡り出現に期待がもてる」と話した。

 午前6時45分すぎ、宮坂宮司や氏子総代ら7人が諏訪市豊田の舟渡橋付近で湖面を確認。沖合約20メートルまで氷が張り、厚みは1・5センチほどだった。毎朝、見回りを続ける大総代の藤森政明さん(61)=諏訪市=によると、氷の面積は今冬最大。藤森さんは「本格的な積雪もあり、やっと冬らしくなってきた。水温も下がり、氷が張る状況は整ってきた」と言う。

 ただ、この日の諏訪湖周辺は日中晴れわたり、午後3時すぎには氷はほぼなくなり、湖面は波立っていた。長野地方気象台によると、諏訪地方は22日朝は放射冷却の影響で21日並みの寒さとなるが、23日は雲が広がるため冷え込みは弱まる見通しだ。

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