宮田村産の「ミュラー・トゥルガウ」で造った白ワインを試飲する参加者

宮田村産の「ミュラー・トゥルガウ」で造った白ワインを試飲する参加者

長野県 伊那路

宮田の白ワイン、上々の出来栄え 「紅白」セット販売目指す

信濃毎日新聞(2016年1月23日)

 宮田村の農家でつくる「やまぶどう栽培組合」が試験栽培している白ワイン用ブドウ「ミュラー・トゥルガウ」で仕込んだワインの試飲会が21日夜、村内であった。組合は村特産の赤ワイン「紫輝(しき)」の原料「ヤマソービニオン」も育てており、「紅白」セット販売を目指している。試飲会は2回目で、約30人が参加。「癖がなく、さっぱりしている」などと上々の評価だった。

 組合や村、酒造会社などでつくる村中央アルプス「山ぶどうの里」づくり推進会議の事業で、紫輝との相乗効果で販路拡大を狙う。小規模生産に対応する伊那ワイン工房(伊那市)に委託し、2014年度に初めて醸造。現在は組合の農家6戸がミュラー・トゥルガウ115本を育て、15年度は約70キロを収穫した。

 今秋は、14年度に定植した約100本分の収穫を見込み、ワインの製造量も大幅に増える見込み。ただ、一般販売には1トンの収量が必要といい、まだ先になりそうだ。

 赤、白ワイン用のブドウ畑を持つ細田千八子さん(68)=町三区=は「酸味もほどほどで、去年よりさらにおいしい。飲みやすいのでちょっとセーブします」。組合長の小田切多聞さん(71)=新田=は「宮田の風土に合った、宮田なりきの白ワインを造りたい」と話していた。

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