インターネットで公開を始めた「海のそよ風」の第1話

インターネットで公開を始めた「海のそよ風」の第1話

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富山が舞台、デジタル漫画スタート 台湾の小雪さん

北日本新聞(2016年1月26日)

 台湾の女性漫画家、小雪(本名・劉俐華=りゅうりか)さんによる富山県を舞台にしたデジタルコミック「海のそよ風」の第1話が完成した。県内に旅行に来た台湾人女性と、富山の男性との恋模様を描くストーリーで、第1話は南砺市五箇山地域での2人の出会いが描かれている。動画サイト「ユーチューブ」上で日本語、中国語、英語の3言語で公開しており、美しい景色や文化など富山の魅力を漫画で発信する。

 台湾やASEAN(東南アジア諸国連合)に富山をPRし、県内への誘客につなげようと、IT・環境デザインのシーデーエル(高岡市下伏間江、松原吉隆社長)と未来観光戦略会議(同会長)が企画。小雪さんは昨年2月に県内を取材し、構想を練って第1話を仕上げた。

 作品はオールカラーで、一部の画像が動いたり、効果音が流れたりするデジタルコミック。第1話は大雪の五箇山で困っている台湾の女性を、地元の若者が助ける出会いの場面が描かれる。女性が国重要文化財の合掌造り家屋「村上家」に案内され、主人にこきりこを歌ってもらうシーンでは、実際に小雪さんが取材時に録音した音声が流れる。

 第2話以降も富山の名所や文化を取り上げ、時には県内のものづくり企業の製品を登場させて企業の海外展開支援にもつなげたい考えだ。

 松原社長は3月に台湾を訪れ、マスコミなどに作品と富山をPRする。「台湾と交流を深め、漫画を読んでもらって富山に人が集まる仕組みを作りたい。民間にできることをやっていく」と話した。

 第1話はユーチューブで「日台アセアン」または「シーデーエル」で検索すると見ることができる。

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