長野市や市内の事業者でつくる「市の観光と物産展実行委員会」は2月6日、市内7蔵の地酒を楽しむ催し「ながのSAKEフェス」を、同市大門町の複合商業施設「ぱてぃお大門」で始める。初めての企画で、13日までの期間中、施設内の各店舗で日本酒や特別メニューを味わう「ぱてぃおプレミアム」や、地酒の飲み比べ、日本酒について学ぶ「日本酒学」などがある。
市によると、国の全国家計調査(2012~14年)で、都道府県庁所在地と政令指定都市のうち、長野市は清酒購入金額(年平均)が7番目、消費量(同)も8番目に多い。SAKEフェスは、市の地酒の認知度を上げて消費を伸ばし、市民や観光客に良さを知ってもらう狙いだ。
ぱてぃおプレミアム(2月6~13日)は、各店でえりすぐりの地酒とそれに合わせた特別メニューを用意。物販の店では酒器を販売し、日本酒を楽しめる食卓を提案する。施設内の「蔵楽(くら)庭」での飲み比べ(12日午後5~9時、13日午後3~9時)は、オリジナルのおちょこで各蔵1銘柄を堪能できる。料金は1200円(前売り千円)。
「日本酒学」(13日午後4~6時)は、同市川中島町の蔵元「酒千蔵野(しゅせんくらの)」の女性杜氏(とうじ)千野麻里子さんを講師に、醸造過程や、酒と美容・健康の関係、酒と料理の相性などについて話を聞き、純米酒や吟醸酒3~4種類を飲み比べる。施設内のカフェビーンズで、定員20人。参加費1500円。
実行委事務局の市産業政策課は「それぞれ特徴のある酒を造っている。地元にもこれだけのものがあることを知ってほしい」としている。日本酒学の申し込み、問い合わせは長野門前創造会議(電話026・217・0555)、前売り券などの問い合わせは同課(電話026・224・5041)へ。