福井市の色鉛筆画家、多田くにおさん(74)の個展が28日、福井市中央1丁目の福井新聞まんなかプラザで始まった。テレビドラマのワンシーンや食事の内容など日常をスケッチした作品約500点が並ぶ。31日まで。
第1話から視聴し毎回スケッチしているNHK連続テレビ小説「あさが来た」の作品は、印象に残った登場人物とセリフを色鉛筆やフェルトペンで描き、人物の特徴を鋭く捉えている。
妻が作った朝昼夜の食事の献立を描いた絵日記も展示。アルコール依存症を患い1年間書き続けた断酒絵日記では「今月も一滴も飲まなかったのは何よりもうれしい」など心境をつづっている。
多田さんは「絵を描くことが生活リズムの一つとなっている」と話した。期間中は多田さんが来場者の似顔絵を描くコーナー(有料)もある。