勝ちどきを上げ、会の発足を祝う会員ら=21日、上越市土橋

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謙信公の義いつまでも 上越有志の会発足 ゆかりの地訪問など企画

新潟日報(2016年2月1日)

 上杉謙信が重んじた「義の心」を学び、次世代に伝えていこうと上越市内の有志が「謙信公『義の心』の会」(会長・石田明義学校法人マハヤナ学園理事長)を発足させた。謙信の生涯などを学ぶ講演会や謙信ゆかりの地を訪問する月例会を企画。メンバーは「地域の誇りである義の心を上越から発信し、日本、世界へと広めていきたい」と意気込んでいる。

 謙信は戦乱の世に「義」の旗印を掲げた。私利私欲で領地拡張をしなかったとされ、塩不足に苦しむ宿敵武田信玄に塩を送ったとの故事もある。

 会では義の心を「高潔な人間の心」と捉え、いじめをなくしたいなどの思いがある人を大使に任命する。大使は月例会に参加したり、会の名刺を持って義の心を広めたりする。

 謙信の生誕日に当たる1月21日に上越市の市民プラザで発会式が開かれ、市民ら100人が集まった。役員を決めたほか、大使に同市春日山町3の経営コンサルタント鈴木俊夫さん(71)ら3人を任命した。越後上越上杉おもてなし武将隊も演舞を披露し、会の発足を祝った。

 石田会長は「現代社会は義よりも利を優先する不義の時代になっている。義の心を学び、閉塞(へいそく)した社会を変える一助にしたい」とあいさつ。2020年東京五輪に合わせて謙信公サミットを開催するなどの構想も発表した。

 大使の鈴木さんは「若い人や子を持つ親などたくさんの人に義の心を伝えたい」と話した。

 月例会などの詳細は同会ホームページ、http://kenshinginokokoro.com

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