長野市の善光寺は、「牛に引かれて善光寺参り」の伝説を表した絵柄や寺紋などの模様の手ぬぐい3種類を新たに作り、今月から販売を始めた。「善光寺に興味を持つきっかけになればいい」と企画。土産品として買う人が多く、外国人観光客にも好評という。
「牛に引かれて善光寺参り」(1800円)の絵柄は、角に布を引っ掛けた牛をおばあさんが追い掛けて善光寺に向かう場面を、縦長の手ぬぐいに表した。寺紋の「立葵(たちあおい)」や本堂、おばあさんや牛の顔といった善光寺ならではの絵柄を朱色の唐草模様にあしらった「唐草柄」(1600円)もある。
東京の手ぬぐい企画販売会社「かまわぬ」と共同で企画。3本目の「伝統紋様」(1600円)は、社名にちなんだ鎌や輪、ひらがなの「ぬ」が並ぶ同社の定番柄と立葵などを組み合わせた。
境内の授与品所で販売している。同寺授与品副部長の最勝院住職、筒井秀寛さん(41)は「土産でもらった人が絵や模様について調べることで、善光寺への関心が広がるといい」と話した。