福井県若狭町特産の福井梅の消費拡大と知名度アップを目指し、町は8日、若狭路女将(おかみ)の会「わかさ会」、エコファームみかたと共同開発した新商品の梅酒「紅姫」を町中央公民館でお披露目した。紅姫はコラーゲン入りで甘くフルーティーな味わい。主に女性や観光客をターゲットに売り出す。
嶺南地方の旅館やホテルの女将10人でつくるわかさ会が、観光客をもてなすための梅酒を自分たちで企画。昨年6月ごろから梅もぎや梅シロップ作り体験で知識を深め、開発に取り組んだ。
紅姫は紅映(べにさし)梅を用い、氷砂糖を糖分原料とした昔ながらの製法で作られた。深い琥珀(こはく)色で、アルコール度数は17%。美と健康を意識してコラーゲンを入れた。食前酒やロックで楽しめ、アイスクリームのシロップとしてかけるのもおすすめだという。パッケージには梅のお姫様をイメージしたオリジナルキャラクターをデザインした。
わかさ会の藤原秀美会長は「いつまでも健康で美しくありたいと願いをこめた梅酒。今後イベントなどで積極的にPRしていきたい」と話していた。
紅姫の誕生を機に、今後も三者が連携して梅の消費拡大のために活動しようと、連携協定を結んだ。森下裕町長は「これからも手を組みながら特産の福井梅の振興を目指したい」とあいさつした。
300ミリリットル、1620円(税込み)。嶺南地方の道の駅やお土産店などで販売する。問い合わせはエコファームみかた=電話0770(45)3100。