上田城跡公園で活動する上田地域シルバー人材センターの観光ガイド(右)

上田城跡公園で活動する上田地域シルバー人材センターの観光ガイド(右)

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「真田丸」観光客増に対応 上田の住民ガイド活発

信濃毎日新聞(2016年2月9日)

 戦国武将・真田信繁(幸村)が主人公のNHK大河ドラマ「真田丸」の放送開始に伴い、上田市内を訪れる観光客をもてなそう―と、地元住民による観光ガイド活動が活発化している。上田地域シルバー人材センターの「観光ガイド班」はガイドを養成して人員を増やし、上田小県地域の歴史愛好家らによる「上田観光ボランティアガイドの会」が活動を通年に拡大するなど、観光客の増加に対応しようと張り切っている。

 観光ガイド班は、上田城跡公園で「(希望者に)もれなくガイドをしたい」と午前9時半から午後3時半の間に1日11回(1回30分)案内する「常駐ガイド」をしている。バスツアー向けガイドや、同市松尾町に1月にオープンした観光案内所「まちなか情報いいね館」での中心市街地案内などもしている。

 ガイドは、同班が行う研修を受け、同班の検定に合格した60〜80代の班員が務める。真田丸の放送が決まった2014年から観光客増加を見込んで養成に力を入れ、約20人だったガイドを現在は58人に増やした。

 今月初旬、常駐ガイドのツアーに1人で参加した主婦吉田葉子さん(59)=神奈川県鎌倉市=は「1人で散策するよりも多くのことを知ることができた」。常駐ガイドやバスツアーを担当するガイド歴3年の井上桂一さん(63)=上田市古里=は「上田にまた来たいと思ってもらえるようなガイドをしたい」と話す。

 一方、上田観光ボランティアガイドの会は昨年11月から、通常は休業する11月から翌年3月の間もガイドをしている。所属する47人のうち、上田観光コンベンション協会の養成講座を修了した人らがガイドを担う。家族連れや友人同士など、個人の客向けに予約を受け付けている。同協会によると、14年度のガイド実施件数は約200件だったのに対し、15年度は8日現在で2倍の約400件。担当者は「モデルコースに限らず、観光客の興味や時間に合わせた案内も可能」とアピールしている。

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