山川登美子の末弟・亮の直筆原稿を手にする中田那々子学芸員=10日、福井県小浜市千種1丁目の山川登美子記念館

山川登美子の末弟・亮の直筆原稿を手にする中田那々子学芸員=10日、福井県小浜市千種1丁目の山川登美子記念館

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山川登美子と末弟亮の人生に迫る 3月まで記念館企画展

福井新聞(2016年2月11日)

 福井県小浜市出身の歌人、山川登美子と末弟でプロレタリア文学者、山川亮にスポットを当てた企画展「登美子と亮2―仲間」は11日、同市千種1丁目の山川登美子記念館で始まった。交流のあった仲間との書簡や直筆原稿など初公開11点を含む計21点を展示、2人の生きざまに迫る。3月21日まで。

 登美子は1879年、現在の同市千種1丁目で生まれた。95年に大阪の梅花女学校に入学し歌作活動を始め、与謝野鉄幹が創刊した雑誌「明星」などに短歌を発表した。

 7歳下の亮は大正、昭和期に社会の変革を目指したプロレタリア文学の先駆者。亮の長女、山川眞代(みちよ)さん(89)=茨城県在住=から2013、14年に寄贈を受けた資料を披露することにした。

 今回の目玉の一つは、初公開となる亮の直筆原稿15枚。1922年に発表した短編小説「眼」で、出版社の原稿用紙に丸みを帯びた字体で書かれている。中田那々子学芸員は「推敲や清書前の原稿ではないか」と推測する。

 亮と交流のあった仏文学者、小牧近江の手紙や児童文学者、江口渙からの礼状なども並ぶ。

 このほか、1909年の登美子の死後、歌人・林信子が登美子の兄にあてた弔文を初めて展示。「とみ子様と二人して御庭の花ツみ候ふ」と、登美子との思い出がつづられている。

 中田学芸員は「2人とも小浜藩士の家に生まれたことで教養があった。仲間との交流を通し、文才を磨いた2人を知ってほしい」と話している。

 午前9時~午後5時。火曜日休館。大人300円。高校・大学生200円。

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