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長野びんずると嵐コンサート同日開催? 輸送のバス確保へやきもき

信濃毎日新聞(2016年2月12日)

 長野市中心市街地で開く夏祭り「長野びんずる」が今年、同市で開かれる人気アイドルグループ「嵐」のコンサートと日程が重なる可能性が高まり、交通関係者らが対応を検討し始めている。びんずるでは祭り終了時に路線バスが増便されるが、今回は運行会社がコンサート来場者用のシャトルバスに車両を回す可能性もある。また、コンサートのチケット販売はこれからだが、購入を見越したファンとみられる予約が市内のホテルに相次ぎ、多くが既に満室状態。市内では同日程で教育関係者が全国から集まる学会も予定され、この主催者も状況を注視している。

 長野びんずるの実行委員会に加わる長野商工会議所(長野市)によると、びんずるは例年8月第1土曜日に開催。今年は8月6日に当たる。一方、この日午後6時からと翌7日正午からの2回、嵐のコンサートが同市北長池のエムウェーブで予定されている。エムウェーブの最大収容人員は2万人で、コンサート前後は県内外からの大勢のファンがJR長野駅と会場間を移動するとみられる。

 路線バスを運行するアルピコ交通(松本市)によると、約20万人が参加した昨年のびんずるでは午後9時から約1時間、帰宅者向けに長野駅からの便などを18台増便した。一方、昨年8月にエムウェーブで開かれ、3公演で計約4万5千人を動員した別のアイドルグループのコンサートでは、長野駅へのシャトルバスとして貸し切りバスや路線バスの車両約60台で対応した。同社は「(嵐の)コンサート主催側からまだ正式な要請はなく、何とも言えない」とする。

 同じ昨年8月のコンサートでシャトルバスを運行し、路線バスも運行する長電バス(長野市)は「社内や関係機関と検討している」とする。

 JR東日本長野支社も臨時便の運行について「検討中」としている。

 びんずるの正式な日程は5月ごろに開く総会で決まるが、長野商議所は「40年以上続く市民祭の日程を変えることは難しい。考えられる市民への影響を周知していきたい」とする。

 昨年12月下旬に嵐のコンサートの日程が発表されて間もなく予約で埋まった長野駅近くのホテルは「現在も空き室の問い合わせが毎日ある」。同駅近くの別のホテルも昨年内に満室となった。

 8月5〜7日には同市の信州大教育学部で、理科教員約800人の参加を見込む「日本理科教育学会全国大会」が開かれる。大会実行委員長を務める同学部の三崎隆教授によると、6日の宿泊は旅行業者を通じ約500人分は確保しているという。三崎教授は「講師の日程調整や会場確保の関係もあり、この日程で進めたい。宿泊希望者が確保分を超えた場合、近隣市町村などで宿を探してもらうかもしれない」と話している。

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