中華圏の旧正月「春節」と日本の祝日「建国記念の日」が重なった11日、石川県内は国内外から訪れた観光客でにぎわった。
金沢市のひがし茶屋街では、土産物店の担当者が「1月の休日と比べて客の入り込みは2倍ほどに増えた」と話し、接客に追われた。中華圏の観光客に人気が高い金箔(きんぱく)入りなどの商品を扱う土産物店では中国語の説明文を用意した。華やかな和服を着てそぞろ歩きを楽しむ日本人女性の姿も見られた。
兼六園の11日の来園者数は8724人を数え、1月末の日曜より1割以上増えた。このうち台湾から訪れた人は1052人で約2倍に急増した。
ホテル日航金沢では昨年12月から国内外の個人客の予約が例年を上回るペースで入り、14日までほぼ満室となっている。ANAクラウンプラザホテル金沢でも中国や台湾からの旅行客が目立っているという。