上田市松尾町商店街の松尾町フードサロン内に先月オープンした観光案内所「まちなか情報いいね館」に、総合旅行サイト「楽天トラベル」が閲覧できる専用タブレット端末2台が設置された。NHK大河ドラマ「真田丸」の放送開始で市内の宿泊客が増えるのを見込み、街中の観光案内所で気軽に宿泊予約をしてほしいと、同サイトを運営するインターネット通販大手・楽天(東京)が初めて開発した。
同サイトには市内のホテルや旅館約50件が登録されており、空き室の状況や価格が一覧、比較できる。タブレットは共用で、個人情報保護のためタブレットからは予約できず、気に入った宿泊施設に個人が電話して予約する仕組みだ。使い方は観光案内所の常駐スタッフが教える。
観光客が立ち寄る案内所で効率的に宿泊先を探してほしい―と、地元の宿泊施設と楽天が協力して設置することにした。タブレットではほかに、市内商店街のホームページや市内の観光情報サイトも閲覧できる。
楽天甲信越営業グループの古林さつきさんは「より利便性が高まり地域の集客につながるといい」とし、タブレット設置に携わった上田市ホテル協会の梅本実紀子さん(60)は「宿泊先が探せる観光案内所として、商店街に人を呼び込みたい」と話している。