椋鳩十記念館の大原館長に抱かれる猫館長のムクニャン

椋鳩十記念館の大原館長に抱かれる猫館長のムクニャン

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「猫館長」ムクニャン人気 喬木・椋鳩十記念館が保護した猫

信濃毎日新聞(2016年2月18日)

 下伊那郡喬木村出身の児童文学者、椋鳩十さん(1905〜87年)の功績をたたえる同村の椋鳩十記念館・記念図書館に迷い猫がすみ着き、「猫館長」として来館者や職員から人気を集めている。猫を題材にした作品を多く残した椋さんの記念館に約1カ月前に現れた。17日も、恩人の大原文男館長(63)に抱かれ幸せそうな顔を見せていた。

 猫は薄い茶トラの雄で、椋さんにちなんで「ムクニャン」と名付けられた。雪の降る日の朝に同館の敷地に迷い込んで震えて鳴いていたのを職員が一時的に保護。人慣れしているため、元の飼い主を捜したが見つからなかった。保護した日は、2が三つ重なる2月22日の「猫の日」の1カ月前、1月22日だった。

 今は、大原館長の村内の自宅の車庫で寝泊まりさせて同館に「通勤」させている。館内には入れないが、軒下に置かれた手作りの段ボール小屋で眠ったり、日なたぼっこをしたりするのが日課だ。人が来ると擦り寄ってくる甘えん坊の性格で、近くの小中学校の子どもたちや地元住民から「かわいい」と大人気。

 椋さんは、「大造じいさんとガン」をはじめ、戦時中から動物の姿を通して生きることの美しさを訴える作品を数多く残した。椋家には多い時には10匹以上の猫が飼われたといい、娘と愛猫の絆を書いた「モモちゃんとあかね」など、愛らしく、気高く、どこか人間くさい猫の姿を描いた名作も多い。

 実は猫がやや苦手だったという大原館長。「世話をしているうちに、あまりのかわいさに情が移った」と苦笑いする。「猫館長としてずっといてほしい」との声も強いが、ムクニャンの幸せを願い、大切に育ててくれる飼い主を探している。問い合わせは同館(電話0265・33・4569)へ。

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