米国コレクターの一行が訪れることになった富山市ガラス美術館。写真は常設展「コレクション展」

米国コレクターの一行が訪れることになった富山市ガラス美術館。写真は常設展「コレクション展」

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富山市ガラス美術館、世界が注目 米ツアー客9月訪問

北日本新聞(2016年2月18日)

 富山市ガラス美術館に9月、米国から美術品コレクターの一行が訪れることになった。ガラスを専門とする米国2大ギャラリーの一つ「ハバタトギャラリー」が企画するツアーで、世界のガラスアートに精通した20~30人の参加を見込む。渋谷良治館長は「美術館の情報がすでに海外に伝わっていることに驚いた。注目してもらいうれしい」と話す。

 ハバタトギャラリーはミシガン州にあり、世界各国の著名なガラス作家の展覧会を手掛ける。新たな作家の発掘などを目的にコレクター向けのツアーも企画し、今回は日本、韓国、中国の作家や工房を訪ねるツアーにガラス美術館を組み込んだ。

 県内には2003年に同様のツアーで訪れており、富山ガラス造形研究所とガラス工房を見学。来県は2度目となり、1月下旬、ギャラリーから渋谷館長にメールで来館の意向が伝えられた。同館のように現代ガラスに特化した美術館は珍しいことに加え、米国のガラス作家の第一人者、デイル・チフーリさんの作品を展示していることなどから興味を持ったとみられる。

 渋谷館長は「市がガラスに特化した事業に取り組み、工房、教育機関、美術館までがそろう街は世界でも珍しい。『ガラスの街とやま』の取り組みと、そこで活躍する作家たちを見てもらいたい」と期待している。

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