催しで参加者が歩く牧寄遺跡近くの道

催しで参加者が歩く牧寄遺跡近くの道

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東山道歩き、古代に思い 青木で24日、往復3・5キロ

信濃毎日新聞(2016年2月19日)

 青木村の地域おこし協力隊は24日、村内を通ったとされる古代の官道「東山道」を歩く催しを開く。「古代にこの道を使った村民に思いを寄せ、もう一度スポットを当てたい」と、協力隊員の塚田真也さん(30)が初めて企画した。峠道を歩く県内愛好者らでつくる「信州峠会」の小林久夫さん(79)=青木村当郷=が、村内の東山道の歴史や見どころを紹介しながら先導する。

 東山道は、飛鳥時代から平安時代前期にかけて律令制の下、大和朝廷が整備した官道の一つで、近江国(滋賀県)から陸奥(東北地方)までの約千キロの道のり。青木村内は保福寺峠から入り、上田市浦野方面へ抜けていたとみられる。推定ルート沿いにある同村田沢の牧寄(まきよせ)遺跡からは、1978(昭和53)年に平安時代後期から鎌倉時代のものとみられる建物の遺構や遺物が発見された。古代の牧場か東山道に関連した遺構と考えられている。

 催しの当日は午前8時45分に田沢の村文化会館前に集合し、同9時に出発する。太子堂や牧寄遺跡を経由し、奈良本の滝仙寺を折り返し地点として往復で約3・5キロを歩く。塚田さんは「地域の歴史や文化を知るきっかけになるかもしれない。気軽に参加してほしい」と呼び掛けている。

 参加費は保険代を含めて200円で、事前申し込み不要。雨天の場合は3月2日に延期する。飲み物は各自で持参。問い合わせは青木村地域おこし協力隊(電話0268・49・0111)へ。

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