富山空港と高岡市（福岡地域を除く）、魚津市、砺波市をそれぞれ結ぶ、定額・事前予約制の乗合タクシーの実証運行が、３月１９日にスタートする。１月末に砺波・高岡－富山空港間のバスが廃止されており、タクシー運行経費の一部を支援する県は「公共交通でアクセスしにくいエリアとの利便性を高める。定額なので安心して使ってもらいたい」と話している。

　１８日までに、運行事業者となる高岡交通、金閣自動車商会、魚津交通、となみ観光交通が、国土交通省北陸信越運輸局の許可を得た。

　富山空港発着の全日空便や国際便を利用する人が、３市内で指定する場所（自宅やホテル、観光地など）と空港間を移動する際に利用できる。

　１人でも可能で、片道料金は高岡、砺波両市内が２５００円、魚津市内は３千円。通常より１万円近く安くなるという。前日の午後５時までの電話予約が必要。

　県総合交通政策室は、県外でもＰＲし、富山を訪れる観光客にも利用を呼び掛けていく考えだ。