森と海との循環をテーマに語り合う(右から)丸川、森、安倍の3氏。左はコーディネーターの田中氏=高志会館

森と海との循環をテーマに語り合う(右から)丸川、森、安倍の3氏。左はコーディネーターの田中氏=高志会館

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自然と共生でシンポ 首相夫人・丸川環境相出席 富山

北日本新聞(2016年2月21日)

 自然と共生する方策を探ろうと、全国約50カ所でフォーラム「つなげよう、支えよう森里川海」を展開してきた環境省は富山市の高志会館で、総括シンポジウムを開き、丸川環境相らが出席した。

 5月に同市で開く先進7カ国(G7)環境相会合のプレイベントとして開催。260人が出席した。

 自然保護に関心を寄せ、農業にも取り組む安倍昭恵首相夫人が講演。「今冬はブリが不漁と聞いた。富山湾でも変化が起きているのではないか」とし、環境の異変を感じ取る必要性を語った。

 安倍氏に丸川氏、森雅志富山市長が加わったトークセッションで、丸川氏は昨年末のパリ協定に触れ、「二酸化炭素排出削減はたやすい目標ではないが、地場産の食材を選ぶなど、できることから始めよう」と呼び掛けた。

 森氏も「温暖化で水没の恐れのある島国と、私たちの暮らしはつながっている。当事者意識を持つことが大事だ」と話した。舞根(もうね)森里海(もりさとうみ)研究所(宮城県)の田中克所長がコーディネーターを務めた。

 同市古沢小学校の4~6年16人は呉羽山の豊かな生態系を発表。地元団体や県外の専門家が登壇したパネル討論では、間伐材を使ったバイオマス発電や漁業者による植林の事例報告があった。

 環境省は総括シンポでの議論を新年度の施策に生かす。

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