富山市八尾町中心部で開かれている「越中八尾冬浪漫（ろまん）」のメーンイベント「民謡セッション」が２０日、同市八尾町上新町の越中八尾観光会館で行われた。地元の越中おわらと八尾曳山（ひきやま）囃子（ばやし）が競演し、来場者を魅了した。

　曳山を受け継ぐ６町から西町が出演。毎年５月の「越中八尾曳山祭」の映像をバックに、太鼓の重厚なリズムに合わせ、三味線と笛の旋律を重ねていった。古式ゆかしい音色が響き、訪れた人たちはじっくりと聞き入っていた。

　県民謡越中八尾おわら保存会は、哀調を帯びた三味線と胡弓（こきゅう）の音色を響かせ、踊り手がしっとりとした舞を見せた。八尾の風情ある石畳の風景も映し、夜流しの雰囲気を再現した。

　ステージに先立ち、冬浪漫を主催する越中八尾観光協会の福島順二会長が「八尾の文化と、その深さを十分に堪能してほしい」とあいさつ。島北日本新聞社専務が祝辞を述べた。

　民謡セッションは、２１日午後１時半からも行う。冬浪漫は２８日までで、風の盆ステージ、町なかガイドツアー、あったか飲食コーナーなどもある。北日本新聞社共催。問い合わせは越中八尾観光協会、電話０７６（４５４）５１３８。