伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」で24日、インドネシアの旅行会社7社の社員ら7人がイチゴ狩りを体験した。長野など9県や経済・観光団体などでつくる中部広域観光推進協議会(名古屋市)が昨年10月、同国で旅行会社に中部地方の観光ルートをPRした際、好感触だった社を中心に招いた。
7人は21日に来日。金沢市の兼六園、長野市の善光寺、安曇野市の大王わさび農場などを訪れた。この日はイチゴ園で「紅ほっぺ」などを食べ、「おいしい」「甘い」。社長の男性レナト・ジュアンダさん(39)は「いろいろなことを体験でき、楽しめる」と訪問先の印象を語り、「民家など伝統的な文化や本当の日本らしさを見たい」と話した。一行は26日に帰国する。
同協議会によると、昨年度、インドネシアからは20万人ほどが来日し、うち約50%は技能習得や研修が目的。観光は約30〜35%で、主な行く先は東京や大阪などだった。同行している担当者は「人口が多く、経済発展が見込めて、潜在的な観光需要がある。早くから中部地方をアピールしたい」と話していた。