■宿や店舗・通販で提供
氷見市のアートNPOヒミングは、市内で生息数が増えているイノシシ肉を使ったうどんを開発した。24日は発表会が開かれ、関係者がおいしさをPR。地元の宿や食事処で提供するほか、通信販売も行い、新たなジビエ料理として売り出していく。
氷見市はイノシシの捕獲頭数が県内で最も多いことから有効に活用しようと、県の「中山間地域チャレンジ支援事業」の一環で商品化に取り組んだ。
24日は同市窪にある「かなや麺業」(金谷和義代表)の食事処「なごみ」で発表会を開き、ヒミングの平田淑江さんが、開発に協力した金谷さん、市地域おこし協力隊の澤田典久さんと説明した。
「炙(あぶ)り獅子(いのしし)氷見饂飩(うどん)」と名付け、温かいだしにイノシシ肉のあぶりと肉団子、焼きネギを入れ、冷やしたかなや麺業の手延べ氷見うどんを付けて味わう。
平田さんが女将(おかみ)を務める同市阿尾の「永芳閣」の宿泊者に向けた店で1人前1100円(税別)で提供し、宿のホームページで2食入り1900円(同)で通販する。肉のうま味を楽しめ、平田さんは「鴨せいろをイメージした。素材のおいしさを味わってもらいたい」と話した。
金谷さんは25日から肉団子が入った「から味噌イノシシ鍋うどん」(税別980円)をなごみのメニューに加える。「狩猟者らの励みになればうれしい」と語った。